■MOTHER３というもの
最近MOTHERシリーズをはじめた人には戸惑うかもしれません。それは項目にMOTHER３が二つあることです。このテキストは現在２００３年発売予定となっているゲームボーイアドバンス（GBA）プラットフォームで開発が進められているMOTHER３ではなく、２０００年、任天堂６４のハードで発売される予定であったMOTHER３の話です。
■もうひとつの描いていた物語
「全く吸着性のないものが次々とくっついてあるヘンなものが、いやらしい美しさを出すそれがMOTHER３だった。」２０００年８月２２日糸井重里氏が残したこの言葉を最後に任天堂６４で発売予定だったMOTHER３は開発を中止いたしました。
■あの頃の葛藤を。
当時任天堂６４でのMOTHER３発売中止において、私は絶望して生活に支障がでたとかそのようなショックには陥りませんでしたが、しばらくポカンと穴が空いた自分を感じながら「本当に中止したのかなぁ…また発売するんじゃないの？」とありもしない出来事を浮かべ自分をごまかすのに精一杯だった事を思い出します。
■ちょっぴり思い出してみる 2000年の日本社会
新成人の日
２０００円札発行
有珠山噴火
シドニー五輪
介護保険
民事再生法施行
白川英樹ノーベル化学賞
ＢＳデジタル放送開始
一部国立大学でＡＯ入試
■流行語
おっはー 十七歳 ジコチュー Ｉ Ｔ革命 パラパラ
■音楽
「TUNAMI」サザンオールスターズ レコード大賞
去年（１９９９）トピックではＹ２Ｋ騒動、日銀ゼロ金利政策、改正住民基本台帳法成立、imode、米輸入自由化、宇多田ヒカル大ブレイクなどなど。この年はデフレ現象が急速で、身近な例ではハンバーガーなどが半額に。再生に必死な日本、いろいろなルールや法律が見直され改善されているような時期で、人々はあらゆる対応に忙しい時期なのではなかったのではないでしょうか。
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